最近、TVや雑誌で耳にする着物のリサイクル。
「断捨離ブーム」なのが火付け役です。
もう何年も来ていないおばあちゃんからもらった着物。もう着ないと思うと判断した着物はリサイクルショップにお世話になることもありますね。
そして、今では着物をリサイクルするために買取る業者も増え、当たり前になってきました。市場もぐいぐい伸びているようです。
なかなか特集が組まれることがない着物のリサイクルについて、どこで着物を買い取ってくれる?何枚から買い取りしている?など調べた結果をお伝えします!
着物を買取る理由
会社というものは利益がでないと生きていくことができません。
社員に給料を払うことだってできないので倒産してしまうことは
誰でも簡単に想像がつきますよね。
ではどうして着物を買い取るのでしょうか?
それは「利益を生む」からです。
売れないとわかっているのにお金を渡して
着物を買ってくれるところなんてありませんよね。
売れないと在庫を抱えることになりますしね。
経営面からみた場合、売れないものは買取らないわけです。
ではどうして今需要が伸びているかというと‥
業者さんがこっそりと教えてくれました。
「今だからこそリサイクル着物は大変需要があるのです!」
誰がリサイクル着物を買うの?
私たち日本は2020年にオリンピックを控えています。
そのオリンピックには諸外国から信じられないほどの外国の方がみえることになります。
データ
前回のオリンピックでは◎◎人。
高い旅費をかけてまでくるのですからよほど日本が嫌いな人はきませんよね。
そしてその中の何パーセントかの方は日本文化を楽しんでいかれることでしょう。
そのような海外からのお客様が着物をお召しになるということなのです。
インターネットでも気軽に買えますし、手軽に浴衣を着ることも流行っています。
このような理由から着物の需要が伸びています。
また、外国の方に限らず日本人にとってもそもそもの着物が高いという理由もあるようです。
お母さまやおばあ様に買ってもらうのでしたら話は別かもしれませんが、
いざ自分で買うとなったときとても手はでないけど本物が欲しいという需要もあります。
そのような賢い現代女性は、リサイクル着物で「割安」なものを手に入れているようです。
最近ではこんまりさんでもブームになりましたが
ときめくものだけを持つという考え方や、
少し前からの断捨離。
また、世界的にもものをシェアすることや
ものを持たない時代になってきました。
着物にいたっては着る機会がめっきり減った今の世の中です。
おめでたい席で着る機会といったら、身内や兄弟の結婚式。
子供の卒業式や入学式くらいになってしまいましたので
保管場所にも困るくらいの機会に減ってしまいました。
だからといって、想いのつまった着物は捨てられない。
「あなたが20歳になったらあげようと思っていたのよ。」
祖母からそう言われて手に取った素敵な着物があります。
「おばあちゃんが大切にしていた着物だ」
とても気持ちがあったかくなったことを覚えています。
もうなくなってしまった祖母ですが、
想いがつまった着物を、ほいそれと捨てられるわけがありません。
もしかしたら、買い取ってもらっても10円にもならないかもしれません。
全く価値はないかもしれません。
でも、あの着物を私に渡したときのおばあちゃんのにっこりとした笑顔は
忘れることはできずに今日も手元にあったりします。
でも、現実を見たとき。
うちの主人は転勤族です。もう5回も引越しをしていて
そのたびに細長い段ボールに入れた着物は全国を飛び回っています。
大切な着物を維持・管理してくのは自分です。
この着物はいつ着るのだろう…
どこに置いておこう…
近所に着物専門のクリーニングやさんあったかな?
そこまでどうやって運ぼうか。
このようなストレスを抱えるくらいなら
次に使ってもらえる方がいるのなら
リサイクルで買取ってもらうことは十分に
ありだと思っています。ただし気持ちよく売りたいのでしたら
買取ってもらうお店は納得いくまで選ぶ必要があるかとは思います。
あなたも自信をもってリサイクルを選択肢に入れて下さいね。
まとめ
・着物をリサイクルで買取ってもらうのは時代の流れにマッチしている
・リサイクルでいいものを割安でかう需要があるから売れる
追伸。
先日のGWに香川県の中でも生まれ育った田舎の方に帰ってきました。
私が小学生だったころには小さな商店街に着物を扱うお店が3件ありました。
残念ながら道路拡張のため2件は閉店となっていましたが
いつもきれいな着物が飾ってあったことを思い出しました。
着物にも時代があって30年もたつと扱いは変わっていきますが
自分も30年以上たっていることに驚愕してしまいました。
日本の大切な文化はきっちしと残していかなければと感じました。