ここ数年、小学生女子の卒業式は袴になっていますよね。首都圏の公立小学校は、私服登校なので別に袴を着てもおかしいことでもありません。徐々に袴を着る人数も増え、圧倒的に女の子が多いのですが、最近では男の子の袴姿も見られるようになってきてとても華やかです。
この記事では、小学生のお子さんが袴で卒業式を迎えるお母さま向けに、「知っているようで知らない袴のルール」をお話しています。
前半では袴のレンタル事情や髪型についても書いていきますね。
Contents
小学校の卒業式に着る袴はレンタル?
小学卒業は一生に一度なので袴はレンタルが主流です。手持ちの着物と袴があればそれに越したことはりません。
手持ちにない場合、レンタルで対応します。12歳の時しか着られない色や柄、その時のブームなどに合わせて今しか着られない袴スタイルを楽しむ親子が多いようです。
例えば、夢館-ゆめやかた- こちらで袴をレンタルした場合、10,800円からでした。ちょっとオシャレなワンピースを買うのと大差ないというか思っている以上に手の届く範囲で袴をレンタルすることができます。
髪型はポニーテール?ミディアム?
袴や足元、バックも決まったら大切な髪型も考えなければですね!
お母さまが卒業式に着物を着る場合は、きちっとまとめておくのがマナーですが袴スタイルになるとハーフアップのお子さんも多く、袴スタイルにあったヘアスタイルになります。
少し背伸びした感もありつつ、あどけなさの残る12歳らしい髪型が人気です。
ハーフアップにするヘアスタイルは袴姿に大変人気があります。ミディアムスタイルでもできる髪型です。
出典:晴れ着の丸昌 池袋店さん
こちらはまとめている髪型です。大きな髪飾りが特徴的で素敵です。学校によっては華美な飾りは不可のところもあるので事前に確認が必要です。
出典:晴れ着の丸昌 池袋店さん
まとめずに、ハーフアップにして編み込み方法もありますね!
いつもはしないけど、卒業式くらいは少し巻いてもいいかと思います。
履物は草履とブーツどちらにがいい?
袴には「草履」でも「ブーツ」でもどちらでもOKです。
大きく違ってくるのは袴の長さです。
草履の場合、長めになりブーツの場合短めになります。レンタル後に変更することはできないので袴を選ぶ段階で、足元に何を履くのか決めておきましょう。
出典:http://shopping.yahoo.co.jp/さん
草履 | ブーツ | |
メリット | ・より伝統的感がでる
・どんな柄でもあわせられる ・履き替えが簡単 |
・ヒールがあるので足が長く見える
・卒業式前に履いて慣らすことが可能 ・レトロでハイカラな感じが出る |
デメリット | ・履きなれていないと鼻緒が痛い
・足袋を準備する必要がある ・足が寒い ・雨や雪の日だと汚れる |
・ひもがほどけた時に、結ぶのが大変
・上履きに履き替えるのが大変(チャックがあればスムーズ) |
ブーツと草履では、合わせる袴の長さが変わるため、袴選びのタイミングで決めます。

着付けは自宅でママが?or早朝から美容室で着つけてもらう?
袴は難しいとされている帯がありません。着付けをやったことがないお母さまでもできる着付けです。多少練習は必要ですけどね。まずはどのような感じか見てみましょう。
こちらの動画では12分で着つけていますが、手間取っていると20~30分くらいかかります。
出典:京都丸紅さん
「難しそう・・」と思ったらヘアスタイルも一緒に美容室で着付けてもらいましょう。朝早くから美容室は無理!という方は、出張着付士さんがたくさんいますので、予め予約しておくと自宅まで来てくれるので便利です。
私も頼んだことがありますが、自宅まで来てくれて美容室での着付け料金と変わらなかったので助かりました。あらかじめ相談ができるので気になる方は卒業式シーズン前にコンタクトをとってみましょう。
式典に着物でいかれた先輩ママたちの姿があります。ご参考までに。
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小学生が袴で卒業式を迎える時に、特に気を付けること
小学生が袴を来て卒業式に出るときに気を付けることは大きく2つあります。
1つはトイレ、もう1つは着崩れ対策です。
トラブル発生事例1:トイレ事情
着なれていない袴なので一瞬困りますので、練習が必要です。そして、このやり方ならお母さまがお手伝いしなくても(いない場合でも)一人でトイレに行くことができます。
やることはシンプルで、着ているものを上から1枚ずつめくってトイレに行けばいいのです。しかし着崩れないよう、汚さないようにできるならやりたいものですよね。
分かりやすいようにyoutubeで解説しています。小学生でも一番簡単に行けるやり方です。
出典:着物レンタルまゆの会さん
トラブル発生事例2:着崩れ
気を付けていても着崩れてしまった場合は、小学生の場合はお母さまが直してあげる方がいいです。
一番のポイントは襟です。逆に目立つ襟さえ直せば、他が多少崩れていても座ったり立ったりするのでごまかすこともできます。写真に残るのも襟が中心ですからね。
出典:京都丸紅さん
着崩れ防止!お母さんとお子さんの3つの約束
娘さんにお話しをするときは以下の3つをお話してみましょう。思ってる以上に綺麗なままかもしれませんよ。
着崩れるポイント✖
①手を上げない
②上半身をひねらない
③大股で歩かない、走らない
①手を上げない
返事をするときも、少しおしとやかに手を上げないことが大事です。腕を大きく上げると着物がつられて着崩れの原因になります。ひじは曲げておきましょう。
②上半身をひねらない
後ろの席の子と話をするときは、身体をひねるのではなく椅子ごと向きをかえて上半身をひねらないことが大事です。
上靴に履き替えるときも、深くお辞儀をするような恰好になるのでそーっと動きましょう。腕を上げるのと同様、上半身をひねると着物がよれていきます。
③大股で歩かない、走らない
着物が崩れないための基本の「き」です。
ついつい、お友達と写真が撮りたくて、先生と話がしたくて走っていってしまいそうになります。また、袴にブーツだと走ることができてしまうので注意が必要です。草履だと鼻緒が痛くて・・ということで走れないかもしれません。
以上の3つを守れば数時間、大きな着崩れはないでしょう。
娘さんとの約束ができれば、あとは、着付ける側が腰紐をしっかり結んであげましょう。
とはいっても大なり小なり着崩れるものです。娘さんが楽しんで卒業式を迎えることができれば多少の着崩れは多めに見てあげましょう。
袴で卒業式に参加するまでの流れ
前日までにやること
①袴選び&予約
②着付け・ヘアスタイルの練習(着付ける方も着つけられる方も練習しておきましょう)
卒業式当日
①ヘアスタイルのセット
②着付け
小学校が卒業式に袴姿で出席する際のまとめ
実際にうちの小学校ではアナウンスがありました。袴で出席してもOKです、ただし、先生は崩れても直せません!トイレのお手伝いもしませんよって。
それでも最後までかわいくしたいのが女子という生き物ですよね。お母さまはご苦労様です・・。
