1年の始まりを着物でスタートするだなんてとても粋なことではないでしょうか?いつか機会があれば着てみたいと思っていた方はぜひこちらの記事を参考になさってください。
お正月や初詣に行くときに着る着物の種類や、お正月らしい縁起のいい着物の柄などお正月着物が分かります。一年の始まりを着物でハッピーに切ることができますよ。
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お正月に着物を着るのにピッタリな種類は?
お正月と聞くと正式で格式ばった日のように感じますが、実はお正月に着る着物はどのような着物の種類でもOKです。
例えば、小紋や紬。着物の中でも普段着に当たるので日常で着物を着る機会の少ない方にはこれらの着物は着ることが少ないかもしれません。素材は、意外かもしれませんが木綿やウールでもOKです。
結婚式にこのような素材の着物を着ていくことはタブーとなりますが、お正月にはあなたの好きな着物を着てハッピーな日になればそれでOKです。
ただし、旧年お世話になった先生や先輩などにご挨拶に伺うのでしたら付け下げや、色無地といった少し格の高い着物がオススメです。
洋服であっても先生にご挨拶に行く場合は、ジーパンでは行きませんよね?それと同じでジャケットを羽織るようなシーンでは少しあらたまった着物にするのが良いとされています。

お正月に着物に合わせた縁起の良い柄のおすすめは?
一年の始まりに着物を着るのですから、縁起が良く、華やかで、何よりあなたが好きな柄をチョイスしていいスタートを切れる柄にしていきましょう。
縁起の良いとされている柄をご紹介します。必須ではありませんのでご参考まで。
宝づくし文(たからづくしもん)
宝珠(ほうじゅ)をはじめたくさんの宝物の中から数個~10個以上をあつめて、1か所に描かれた模様を描かれている
(引用:KIMONOPROさん)
麻の葉
(引用:京屋さん)
昔から仏像の装飾に使われてきた柄。のちに、麻の葉に似ていることからその名前が付けられた。麻の葉は4か月で4mにもなり成長がとても速いことから生命力が強いので健康の象徴ともされている。
その他
松竹梅:寒さに負けずに育つ松と竹と梅。どれもお祝い事に使われるものでこの3つの組み合わせからも縁起のよい模様とされている
吉祥文様:良い兆し、めでたいしるしという意味を表現した文様の総称が吉祥文様。中国から影響を受けたものもあり龍や鳳凰などの図柄がある
雀:雀は小さく群れで行動することが多いことから、「一族繁栄」そして「豊作」の象徴ともされてきた
扇子:現代の生活でも根付いている扇子。大きく広がることから「末広がり」を表す縁起の良い形とされますますの発展を願う縁起の良い柄となる
鯉:泳ぐ様子ではなく、滝登りを描いていることが多い。中国の故事から由来している絵柄。そのため鯉は飛躍する姿や、出世する姿を願う図柄で縁起が良いとされている
鳳凰:もともとは中国から来た図柄ですが、現代的な絵柄で描かれていることも多い。一般的に解釈されている通り、不老不死を与えて病気を治すという健康面の文様・世界平和の象徴でもあり縁起の良い図柄
水仙:水仙のみで描かれた柄は冬やお正月にぴったり。水仙は寒い冬を乗り越える強さを意味しています
お正月に着物に合わせた着物の色は?
着物の種類や柄の他、色も抑えておきましょう。
ポイントはお正月らしく華やかで明るい色です。
小紋を着る場合、模様と一口に言っても色々とあります。色によっては印象が大きく違ってきますので暗い印象になる地色ではなく、できるだけ明るめのものもを選びましょう。
お正月に着る着物につける帯締めは?
何より着物の色・雰囲気とあったものにしましょう。2本使うのが基本ですが1本は着物の色と同系色にするとしっくりきます。

何となく帯締めはセンスが問われてしまうのでは?と難しく感じるのですが、着る前に着物と帯と帯締めなど合わせてバランスを見て選ぶようにしています。
お正月に着る着物の帯留めは?
お正月に着る着物の場合、お気に入りの帯留めがあればつけていってもOKです。お正月だからこそつけられるような縁起の良いものがあれば尚いいですね!
結婚式などにはつけていかないようにしましょう。
お正月に着る着物の草履はどうする?
着物の格に合わせたものを用意しましょう。紬を着る場合、付け下げを着る場合などシーンによってかわりますが、それぞれ着物に合わせておきましょう。
また、草履は足袋やバックと合わせるのがベストです。足袋は白色なら無難な色となります。バックはお正月らしく金銀などが入ったものでもOKです。少し華やぐ感じのものを選びましょう。
レンタルだといつ頃?
お正月に着物を着る予定でしたら、1か月~2か月前には予約をしておくと気持ち安心します。年末は何かとバタバタしますしお子さんや家族のことが最優先となってしまい自分のことは後回しになりがち。
レンタルする場合は、気持ちも落ち着いている時期に予約をしておきましょう。
お正月に着る着物のまとめ
お正月ならではの着物の着こなしができる文化は素敵ですね。おめでたいが満載の着物や帯にしすぎると品がなくなってしまいますのでバランスが大事です。
一歩離れたところからバランスを見て着物や帯、帯留めなどで品や華やかさを出していくと素敵ですね。一年の始まりを素敵な着物でスタートできることを願っています。